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「これは・・・・・。」

神父と修道士が小さく胸元で十字を切る。
ここはプロンテア大聖堂。
旧騎士団前を警備している騎士団員が
毛布に包んで大事そうに何かを抱えて持ってくる。

毛布を開くと、そこには傷ついたアコライトの少女が・・・。

少女の衣服は引き裂かれ、
泣きじゃくった目は赤く腫れあがり
内腿を赤い血が流れる。


「この子を何とかしてあげてください。
 神父さんならなんとかできるでしょう?」

騎士団員は神父に詰め寄る。

「身体の傷は治すことはできますが・・
 忌まわしい記憶は、封じ込めることはできたとしても
 完全に消し去ることはできません・・。
 封じ込めた記憶が、蘇るようなことがなければ良いのですが・・・。」

神父は少女に癒しの施しをしながら言う。

「では・・犯人はわからないまま なのですね。」

修道士が悲しそうに呟く。

「ええ・・残念ながら・・・・。もう少しのところで取り逃がしてしまいました。
 最近増えているテロ事件と、暴行事件の犯人だったかもしれないのに。」

騎士団員は唇を噛みながら悔しそうな表情をする。

癒しの施しが終わり、眠る少女の頭を撫でる神父。

「さて、アコライトになったときから今までの記憶を封じ込めましたので
 彼女が目覚めたとき、アコライトになったことを祝う言葉をかけてあげましょう。」

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大聖堂でのこの出来事の数時間ほど前、
街の喧噪から離れた路地裏の地面に
アコライトの少女が腰を降ろす。

「・・・今日も野宿かな・・。」

ポケットの中のお金を取り出して数えはじめる。
この少女はアコライト寮への申し込みに漏れてしまい、
帰る家というのがない。
この世界に知り合いもいない
まだ成り立てのアコライトに毎日の宿代を払えるはずもなく
今日も人気のない路地裏で野宿になりそうだ。

そのまま、膝を抱えて眠りにつこうと目を瞑ろうとしたとき、
風が止まった。

「・・・・?」

次の瞬間、地面が大きくうねるように揺れ始める。

「・・・な・・何?」

身体を強張らせ、辺りを見渡す。
揺れは暫く続いたあと、やがて止まり静かになる。

「・・・・何だったんだろう・・・?」

よくわからないけれど、もう大丈夫そうだ。
そう思って座り直してまた膝を抱えて目を瞑る。


アコライトが膝を抱えて眠ろうとしている傍に
二人の人影が近づく。
アサシンと鍛冶屋の二人組だった。

「今日は100本だったか?見たかよ、深淵が出たぜ。」

「ギュウギュウ詰めの露店が全部倒れたよな。」

「俺もヤバかったけど、楽しかったな。またやろうぜ。」

「ああ、また詐欺で金儲け頼むぜ。」


この世界には 古木の枝 というアイテムがある。
枝を折ることでモンスターを召還する。
時々、街中で何本もの枝を折り、
街に混乱を起こすテロ行為が行われる。
先程の揺れは、テロが起きて
ウィザード達が大魔法を使用したときに起きたものらしい。
そして、そのテロを起こしたのがこの二人。

二人はテロ行為が成功して興奮状態のまま歩く。
赤い髪の鍛冶屋が、数メートル先に
アコライトの少女が蹲っているのを見つける。

「おい、あれ。」

鍛冶屋がアサシンに目配せをする。
少女を確認したアサシンは鍛冶屋と目を合わせ
ニヤリと不気味な笑みを浮かべる。

そのまま二人はニヤニヤしながら少女に近づき、
上から見下ろすしながら声をかける。

「アコちゃん、こんなところで何してるのかな?」

その声に顔を上げる。

「・・・・・・?」

「こんな場所に一人でいたら、危ないよ?
 それとも、危ないことしてもらうためにここにいたのかな?」

「・・ち・・違います・・私・・。」

二人が怖くなり、立ち上がってその場から逃げようとした瞬間
目の前にアサシンが立ちはだかる。
反対側に逃げようと振り返るとそこには鍛冶屋が・・。

「ここは危ないから、俺たちが一緒にいてあげるよ?」

「そうそう、俺たちが可愛がってあげるよ。」

背後にいたアサシンが少女を羽交い締めにする。

「っ!ゃぁっ・・・やだ・・・。」

アサシンの手から逃れようと暴れるが
か弱いアコライトの力では逃れることもできない。
身動きできずにいるときに
鍛冶屋がニヤニヤしながら近づいてきて
アコライトの胸元に手を伸ばす。

****************************************************


「やだぁ!」

身を捩り、鍛冶屋の手から逃れようとした瞬間、

ビリッ

胸元の布が破れ、胸が露になってしまう。

「やぁっ!やめて・・・。」

ニヤニヤとその部分を見る鍛冶屋の視線から逃れようと
なおも身体をじたばたさせると、
鍛冶屋の手が、破けた胸元の布を掴み、

「ほらほら、そんなに暴れちゃうと、もっと恥ずかしいことになっちゃうよ?」

そう言いながら一気に布を引き裂いてゆく。

「や・・やめて・・いや・・。」

ひんやりとした空気が肌に突き刺さる。
こんな、酷いことをしているのに
目の前にいる鍛冶屋はとても楽しそうに
興奮した目つきでアコライトを舐めるように見つめる。

「さて・・どうしようかな?お前からやるか?」

鍛冶屋がニヤニヤとアサシンに声をかける。

「俺からでいいのか?」

アコライトを押さえつけていたアサシンが
引きずるようにアコライトを地面に押し倒しながら言う。

「いやぁ・・やだよぉ・・。」

何とかして逃げ出そうと身体を捩じらせる。
石畳の地面が肌に擦れ、肌にチクチクとした痛みが走る。

「小さい胸だな・・。」

アサシンの手が小さな胸をぎゅっと掴む。

「ひゃぁ・・やだぁ!」

「ばか・・デカイ声出すなよ。
 誰かきたら困るだろう?」

いつのまにか頭の上にいた鍛冶屋が
ズボンのファスナーを下ろし、中からいきり立つものを取り出しながら言う。

「声ださないように、塞いでおくか。」

「・・・・・っ! ん・・んぐぅ。」

突然、口の中に何かを押し込められる。
鍛冶屋の昂ぶったものが喉の奥のほうまでねじりこまれている。

「くっ・・・アコちゃんの口・・いいぜ。歯たてるなよ?」

そう言いながら腰をぐいぐいと前後に動かす。

「ふっ・んん・・・・んぐ・・・・ちゅぷ・・。」

息もできないぐらいの苦しさ。
口の中でどんどん硬く、大きくなっていくそれを
どうしたらよいのかわからず、
涙をぼろぼろこぼしながらされるがままになっている間、
気が付くと身体を押さえつけ、胸を掴んでいたアサシンが
アコライトの両足を大きく開いてその中央へと顔を近づけている。

「・・・アコちゃんのここ・・・いい匂いがするぜ。」

アサシンはそう言いながら下着の上からその部分へ鼻を押し付けてくる。

「んっ!んんっ!」

逃げようとしても鍛冶屋がしっかりと肩を押さえつけ、
口も塞がれて声をあげることもできない。
やがてアサシンの唇が器用に下着をずらし、
恥ずかしい部分へ舌が入り込んでくる。

アサシンの舌がぴちゃぴちゃと蠢く。
息もできなくて苦しくて辛いはずなのに、
お腹の奥が熱くむずむずしてくるようなヘンな感覚になる。

「ん・・んんん・・・ちゅぷ・・・ん・・はぁ・・。」

鍛冶屋がアコライトの口に押し込んだものを出し入れする間に
自分でも信じられないヘンな声が出る。

「うわ・・・すげぇ・・いい・・。くっ・・・イキそうだ。」

アコライトが声を上げた直後、
鍛冶屋が情けない声を出しながら
口の中にねじ込んだものを激しく出し入れし始める。

「んっ・・じゅぷ・・・んぐっ。」

アコライトの唾液が絡まり、
じゅぷじゅぷと音を立てる。
その音と同じような音が自分の恥ずかしい部分からも聞こえる。

気が付くと下着を脱がされて全て露になった部分に
アサシンがぴちゃぴちゃと音をたてて吸い付く。
嫌なはずなのに・・
生暖かい唇や舌の感触が気持ち悪いはずなのに
なんだか別の感覚がこみ上げてくる。

息ができない苦しさと、
アサシンにされている行為による
自分でも訳のわからない感覚で
もう何も考えられなくなったとき、
突然鍛冶屋が口の中に押し込んでいたものを取り出す。

「はぁ・・・はぁ・・イクぜ。 く・・・・・っ!!」

どろりとした生暖かいものが顔にかけられる。
一度だけではなく何度も、
どくどくと顔にかかってくる。

「ん・・はぁ・・・はぁ・・・。んっ・・・。けほっ・・けほっ・・。」

やっと息ができるようになり、
大きく息を吸い込もうとすると
その液体が口の中に流れ込んでくる。
その苦い味にむせ返る。


****************************************************


「さて・・お口が空いたのなら、ヒールの準備したほうがいいぞ?」

そんな声が聞こえてきたかと思ったとき、
全身を引き裂かれるような痛みが身体を襲う。

「ううっ・・ああっ!!」

さきほど鍛冶屋が口にねじりこんできたのと同じモノを
アサシンがアコライトの狭い入り口に無理やりねじ込んでゆく。

「うぁっ・・すっげぇキツ・・・・・。お前初めてかぁ?」

そう言いながら強引に一番奥まで押し込んで、動きを止める。

「・・っ・・ふぁっ・・・ん・・・・・・・。」

「ほらほら・・自分にヒールしなくていいのかぁ?」

鍛冶屋の手が胸の先端の突起をきゅっと摘む。

「はぁぁ・・・ひ・・・ひーる・・・・ぅっ。」

痛みから逃れようと自分自身にヒールをかけるも、
まだ効果が弱い。

「ひー・る・・ひーる・・・。」

何度も何度もヒールをかけるのに
引き裂かれるような痛みは癒えることはない。
ヒールをかければかけるほど
中にある熱いものが硬さをまし、
更に痛みが増す。

「っ・・・ん・・・いたい・・・いたいよ・・・はぁ・・・はぁ・・ゆるし・・て・・。」

泣きじゃくりながら訴えるも、
その願いは届くことはなく
突然アサシンの腰が大きく動き始める。

「ひ・・ひぃっ。」

モンスターからの攻撃を受けた時以上の痛みが全身を貫く。
痛みに気を失いそうになると、
鍛冶屋の手が胸や唇にふれられ、
意識が戻される。

「へへ・・次は俺だからな。壊すなよ?」

「わかってるって。『すべり』をよくしておくぜ。
 はぁ・はぁ・・・すげ・・もうイキそうだぜ。
 中に出していいのかな?」

「いいんじゃねぇか?ヤッちゃえ。」

二人の話す声がとても遠くに聞こえる。
アサシン息苦しそうな声が途絶えた
次の瞬間『何か』が私の胎内で放出されたのがわかた。
お腹の中が熱い。
アサシンが身体から離れると、
自分の中からどろりと何かが流れ出るような感覚。

その後今度はアサシンと鍛冶屋の位置が逆になり、
先ほどと同じように口と膣を犯す。

アサシンと鍛冶屋に何度も何度も身体を貫かれ、
どろりとした液体を体中にかけられ、
意識は朦朧とし、
痛いのだろうけれど、
その痛みも感じられなくなっている。

*****************************************************

最近頻発するテロ対策として、プロ場内をパトロールしていた騎士団員。
旧騎士団前の警備が終わったあと、パトロールをしていた。
最近自分が女だということが国民に薄々知られ始めていて、
警備をしていてもヘンな男たちに声をかけられるのがうっとおしい。

パトロールといっても・・何かできるわけじゃないし、
こっちのほうが気が楽だと思いながら歩いていたとき、
路地裏の暗がりで
二人の男が何かしているのが見えた。
なんだろうと思い近寄ってみる。

*****************************************************

どのぐらい時間がたったのだろうか。
鍛冶屋が何度目かの精をアコライトの胎内へと放ったとき、

「おい!お前たち!何をしている!」

すぐ近くで声が聞こえた。

「やべぇ プロンティア騎士団員だぜ。」

「逃げようぜ。」

「おい!まて!」

駆け寄ってくる音と、駆け出す足音。

既に意識を失っているアコライトには聞こえてはいないであろう。

倒れているアコライトを見て騎士団員は青ざめる。

「これは・・・・。」

近所の民家から毛布をもらい、
アコライトの少女を包んで大聖堂へと運ぶ。

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「エレナさん。おめでとうございます。あなたはアコライトに転職できました。
 これからがんばって修行を積んでくださいね。」

「はい。ありがとうございます。」

忌まわしい記憶を封じ込められ
何も知らずに嬉しそうに大聖堂を出て行くアコライト。
そしてその背中を暖かく見守る神父と修道士。
彼女に二度と忌まわしい出来事が起こらないようにと神に祈る。


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